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短尺の縦型動画を活用したSNS「TikTok」は、若年層を中心に圧倒的な人気を誇り、今や企業のマーケティングにも欠かせない存在となっています。「TikTok広告」は、自然な形でユーザーにリーチできるため、従来の広告とは一線を画す高いエンゲージメントが期待されている媒体です。

この記事では、TikTok広告の基本概要から、広告の種類、ターゲティング手法、出稿方法、費用体系、さらに効果を最大化するための運用のコツまでを徹底解説します。

本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
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  • 本記事内容

    • TikTok広告について、設定方法や効果を最大化するためのコツなど網羅的な内容を解説

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TikTok広告とは?基本概要を押さえよう

TikTok広告は、短尺の縦型動画を通じてユーザーとの自然な接点を生み出す、エンターテインメント性の高い広告手法です。特にTikTokは、他のSNSと比較して「広告を楽しんで見る」傾向が強いプラットフォームとして評価されています。

「広告エクイティランキング」では、主要プラットフォーム5社の中でTikTokが2年連続で1位を獲得。TikTok動画広告への好感度は、他社平均の1.91倍という高水準を示しています。

さらに、TikTok広告は「エンタメ性が高い」(1.67倍)、「信頼できる」(1.44倍)といった評価も得ており、「これまで知らなかったが、新たに好きになる商品との出会いが多い」(2.0倍)という特徴から、ブランド認知や購買意欲の向上にもつながっています。

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

このように、ユーザーの受け入れ態勢が整った環境で広告を届けられるのが、TikTok広告の大きな魅力です。

TikTok広告の特徴

広告媒体としてのTikTokは、「ターゲティング精度の高さ」「視覚的な訴求力」が大きな特徴です。 幅広いユーザー層に利用されていて、様々なジャンルの動画が投稿させているため年齢・性別・興味関心・居住地などの細かいターゲティングをすることが可能です。 そのため、商品やサービスに興味・関心のあるユーザーに向けて広告を届けることができます。

縦長ショート動画による高い訴求力

TikTokはスマートフォンに最適化された縦型フルスクリーン動画を採用しており、ユーザーの視界を100%占有するため、視覚的なインパクトが非常に強いのが特長です。

短尺動画ならではのテンポ感と没入感により、ブランドの世界観や商品魅力を瞬時に伝えることができます。

SNSでの拡散力が強い

TikTokは「見つける」だけでなく「共有する」文化が根づいており、動画を通じたユーザー間の情報伝播が活発です。

実際、TikTokで知った情報を他のSNSや検索エンジンで調べたことがある人は50%を超えており、高い拡散力があることが分かっています。広告がきっかけとなって話題化する可能性も十分にあります。

精度の高いターゲティングが可能

TikTok広告では、年齢・性別・地域といった基本的な属性だけでなく、ユーザーの興味・関心や行動履歴に基づいた精度の高いターゲティングが可能です。

さらに、類似オーディエンスの活用や、Webサイトの訪問履歴を基にしたリターゲティングも行えるため、より狙った層に的確に広告を届けられます。

無料ツールで動画広告を作れる

広告用の動画制作が手軽に行える無料ツールもTikTokの魅力のひとつです。

3サイズの動画に対応したテンプレートや編集機能、豊富な音源やエフェクトなど、初心者でも魅力的なクリエイティブが簡単に作成できます。限られた予算でも高品質な広告展開が可能です。

ただし、初心者の方では「刺さる動画」を作るのに苦労することも多々あります。シャトルロックジャパンはTikTok用の動画制作サービスを行っています。気になる方は以下からダウンロードしてみてください。

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自動最適化で、初心者でも効果的に広告を配信

TikTokでは、最適化された配信を自動で行う「スマートパフォーマンスキャンペーン(SPC)」が用意されています。広告主は、動画とテキストをセットアップするだけで、TikTokのシステムが配信・調整を自動で最適化します。

実際に80%以上の広告主がこの自動設定を利用しており、広告運用初心者でも安心してスタートできる設計になっています。

TikTok広告の種類と特徴

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

TikTok広告は大きく分けて、予約型広告(リザベーション)と運用型広告(オークション)の2種類があります。
それぞれの広告には目的や配信形態に応じた特徴があり、効果的に使い分けることが重要です。

予約型広告(リザベーション)

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3
参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

予約型広告は、一定の枠を事前に確保して配信されるタイプで、ブランディング目的や認知拡大に適しています。

広告タイプ特徴配信位置形式課金形態
TopViewアプリ起動時に全画面動画を再生。インパクト重視。アプリ起動直後縦型フルスクリーン動画CPM(買い切り)
Reach & Frequency事前にリーチ数や頻度を予約できる広告。インフィード表示。おすすめフィード(4枠目以降)インフィード動画広告固定CPM
Branded Missionクリエイターに「お題」を出し、投稿された動画から優秀なものをブースト配信。おすすめフィードUGC活用動画広告パッケージ料金(imp保証)
Branded Effect独自のエフェクトを開発し、ユーザーが自由に使えるようにする。投稿動画内ARエフェクト定額(Standard/Advanced)

TopView

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3
参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

TikTokアプリ起動直後に再生される広告で、縦型フルスクリーンで高い視認性とインパクトを持ちます。3秒間のインパクト演出後、自然な形でフィードへ移行し、エンゲージメントも得られやすいフォーマットです​。

Reach & Frequency

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3
参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

「Top Feed(4枠目)」や「Standard Feed(ランダム)」に表示される予約型インフィード広告。リーチやインプレッションを事前に予約でき、配信のタイミングや順序の制御も可能です。

ブランディングや商品認知を確実に狙いたい場合に有効です​。

Branded Mission

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3
参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

条件を満たしたクリエイターに「ミッション」として参加を呼びかけ、投稿された動画から選出したものを広告として配信する仕組みです。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用することで、リアルで親しみのある広告表現が可能になります。

Branded Effect

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3
参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

企業オリジナルのARエフェクトを開発・提供できる広告フォーマットです。メイク・ヘアカラー・ゲーム・クイズ・AR背景など、様々なジャンルで表現可能。エフェクトはユーザーの動画にも自然に溶け込み、話題性のある拡散を期待できます​。

運用型広告(オークション)

運用型広告は、TikTok広告マネージャーを使って柔軟に配信・運用できる広告タイプです。目的別のターゲティングやA/Bテストなども可能で、費用対効果を重視した運用に向いています。

広告タイプ主な目的主なKPI課金方式
リーチ広告認知拡大インプレッション数CPM課金
動画視聴広告視聴維持6秒視聴 / 完全視聴FocusedView課金
トラフィック広告サイト誘導クリック数・LP遷移CPC課金
リード獲得広告顧客情報取得リード件数oCPM課金
コンバージョン広告EC・LP成果購入・登録数などoCPM課金
アプリプロモーション広告アプリDL促進インストール数oCPM・CPC

特徴は以下です。

  • 自社で柔軟に出稿・運用が可能
  • Spark Adsによりオーガニック投稿を広告化し、エンゲージメント重視の運用もできる
  • CPC(クリック課金)やoCPM(成果最適化型課金)など多様な課金方式が選べる​

特に「少額から試したい」「自社で運用体制がある」「短期的に効果を出したい」といったた状況においてお勧めの手法になります。

TikTok広告のターゲティング方法

TikTok広告では、年齢や性別などの基本情報から、興味・関心、行動履歴、デバイス環境まで、非常に多角的なターゲティングが可能です。

広告配信はTikTokのスマートシステムによって最適化され、広告主の目的に応じた高精度なアプローチが実現できます。

オーディエンス

区分内容
含める類似オーディエンス、カスタムオーディエンス(カスタマーファイル、エンゲージメント、アプリイベント、ウェブサイトトラフィック、ショップアクティビティ、リードジェネレーション、ビジネスアカウント)
除外する特定のカスタムオーディエンス、類似オーディエンスを除外

既存顧客や自社サイト訪問者など、独自のデータを活用したターゲティングが可能です。類似ユーザーへの拡張も対応しています。

デモグラフィック

タイプ選択可能な項目
性別男性・女性
年齢13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上
ロケーション国/地域・地方/県・市・DMA(アメリカ限定)
言語アプリ言語設定に基づいて配信
世帯収入(米国限定)推定世帯年収カテゴリに応じて配信可能
購買力TikTok内での購買行動に基づく層に配信

ターゲットの属性情報に応じて絞り込む基本的な設定です。日本国内ではロケーションや性別、年齢などが中心になります。

興味・行動

カテゴリ内容
興味関心ユーザーの関心(例:旅行、ゲーム、金融、教育、ファッション、グルメ、家電など20種以上)
購入意欲特定カテゴリの商品・サービスを積極的に検索・購入しているユーザー(例:旅行意欲)
行動TikTokアプリ内の視聴、いいね、コメント、シェア、フォローなどのインタラクション履歴
ハッシュタグ過去7日間に特定ハッシュタグに反応したユーザー

TikTok上でのユーザーの行動に基づき、より高い関心を持つ層へリーチ可能。購入意欲の高い層を狙った施策にも有効です。

デバイス

項目内容
連携タイプWi-Fi、2G、3G、4G、5G
オペレーティングシステムiOS・Android
OSバージョンiOS 10.0以降、Android 4.0以降など
デバイスモデル特定のスマートフォンモデル
デバイス価格指定価格帯(例:0〜1,000米ドル)
通信キャリア使用キャリアに基づくターゲティング
インターネットサービスプロバイダー(ISP)過去30日間に最も利用頻度の高いISPを元に配信(精度にばらつきあり)

デバイス環境を指定することで、高価格帯スマホユーザー向け、通信制限中のユーザー向けなど、きめ細かい広告戦略が可能です。

スマートターゲティング

機能内容
スマート興味・行動/スマートオーディエンス初期設定のターゲティングで効果が薄いと判断された場合、自動で配信対象を拡張
ターゲティングレコメンデーション業種・アカウント実績に応じて、最適な興味・行動データをTikTokが提案

AIによる自動最適化機能により、配信効果が見込めるユーザーをシステムが判断して拡張してくれます。広告初心者にもおすすめの機能です。

TikTok広告の費用と課金方式

参考:TikTok for Business「Media Guide 2023 Q3

TikTok広告は目的に応じて、様々な出稿形態があり、それぞれ課金体系も違います。以下に、各形態と課金体系をまとめました。

予約型広告の費用体系

予約型広告は、あらかじめ広告枠やインプレッション数を確保して配信するため、認知獲得やブランディングに向いています。費用は固定のCPM(Cost per Mille)やパッケージ料金で構成されます。

広告タイプ主な目的掲載場所例課金形式特徴
TopView認知・話題化アプリ起動直後固定CPM縦型フルスクリーン動画で高インパクト
Reach & Frequency安定的な配信おすすめフィード内固定CPMリーチ数や頻度を予約可能
Branded MissionUGC活用ミッションページ+フィードパッケージ型クリエイターが参加し、選定投稿をブースト配信
Branded Effect体験型拡散ユーザー投稿内パッケージ型ARエフェクトで自社ブランドを自然に拡散

固定CPMとは「1,000インプレッションあたりの一定金額で広告費が決まる形式」のことです。

Brandedメニューのパッケージ料金例

Branded MissionやBranded Effectなどは、TikTok側で定められたパッケージ料金に基づいて出稿します。内容や規模に応じて金額が異なります。代表的なBrandedメニューの料金構成は以下です。

メニュー名プラン名費用(税抜)内容概要
Branded MissionMission Lite約391万円500万imp保証+参加クリエイター報酬含む
Mission Standard約711万円1,000万imp保証
Mission Mega約1,421万円2,000万imp保証
Branded EffectStandard Effect約597万円6日間掲載+エフェクト制作含む
Advanced Effect約962万円高度AR対応+オリジナル設計可能

ただし上記はMedia Guide掲載の目安です。詳細は営業担当を通じて確認してください。

運用型広告の課金方式

運用型広告では、配信量や成果に応じて広告費が変動します。目的(クリック、視聴、購入など)に応じて課金形式を柔軟に選択できる点が特徴です。

課金方式内容・条件主な目的
CPM(インプレッション課金)1,000回表示あたりの料金認知拡大
CPC(クリック課金)広告のクリック1回ごとに課金サイト誘導、トラフィック獲得
oCPM(成果最適化型課金)成果に応じて自動調整されるCPM課金コンバージョン、リード獲得など
6秒 / 15秒 Focused View一定時間以上の視聴またはエンゲージがあった場合に課金動画の深い視聴
パッケージ型TikTokが提供する保証付きプランBranded系(Mission/Effectなど)

TikTok広告の出し方と運用の流れ

はじめてTikTok広告を出稿する方向け、広告を出すまでの流れについて画像付きで説明します。

TikTok広告アカウントの作成

まずは、TikTok広告の運用に必要な「TikTok for Business」のアカウントを開設します。

アカウント作成の手順は以下です。

  • TikTok広告マネージャーにアクセス
  • ビジネスメールアドレスとパスワードを入力し、アカウント登録
  • 会社情報(会社名・所在地・業種・WebサイトURLなど)を入力
  • 広告アカウントの審査を受け、承認後に利用可能に

まずはこちらのページからTikTok広告アカウントを作成します。

メールアドレスとパスワードを設定すると、上記のように基本情報を入力する画面に遷移しますので、適切に入力しましょう。

決済情報などは登録後に設定可能です。

広告の設定方法

広告アカウントを登録出来たら、続いて広告を設定します。

アカウント作成の後に、「広告」タブの「キャンペーン」から、左上の「作成ボタン」をクリックしましょう。すると、広告の目的や、クリエイティブを登録する画面に遷移します。

「キャンペーン」で広告の目的別に設定したうえで、「広告セット」で予算やスケジュール・ターゲティングなどを柔軟に切り替える方法が主な使い方です。そのうえで、クリエイティブを試しながらABテストを進めていきましょう。

効果測定とPDCA

広告配信後は、TikTok広告マネージャーで成果を確認し、改善サイクル(PDCA)を回していきましょう。

主な効果指標(KPI)例は以下です。

目的代表的なKPI
認知獲得インプレッション数、リーチ数
興味・関心形成動画視聴数(6秒/15秒完了)、エンゲージメント率
サイト誘導クリック数、CTR
購買・登録コンバージョン数、CPA、ROAS

複数のクリエイティブを同時にテストするA/Bテストや、TikTok内のトレンドに乗せた動画表現を試すことも、成果向上のための重要なアプローチです。

TikTok広告の効果を最大化するコツ

TikTok広告は、出稿するだけで成果が上がるわけではありません。クリエイティブ・ターゲティング・配信の工夫など、いくつかのポイントを押さえることで、広告効果を最大化できます。

クリエイティブの工夫

TikTokにおいて、クリエイティブは広告成功の鍵です。TikTokのユーザーは、エンタメ性や共感を求めて動画を見ており、広告であっても「面白い」「リアル」「馴染んでいる」と感じられるものほど高い成果を生み出します。

TikTok公式がクリエイティブのコツをドキュメント化しています。参考にして以下の表にまとめました。

カテゴリ推奨内容
TikTokファースト縦型(9:16)・720P以上・サウンド活用・UIセーフゾーン内配置
登場人物スタッフ・ユーザー・インフルエンサーなど「人」を登場させる
トレンド活用流行のBGM・ミーム・ハッシュタグ・チャレンジを取り入れる
冒頭のつかみ最初の3〜6秒で訴求点を提示、感情を動かす演出を行う
コピー・テキストオーバーレイ文字数は1秒あたり10〜20字、短く明瞭に
複数クリエイティブ1キャンペーンにつき3〜5点、A/Bテストでバリエーション検証
更新頻度配信パフォーマンスが落ちたら定期的にクリエイティブを更新
ツール活用Symphony Assistant、動画インサイト、TTCX、TTCMなどを活用
参考:TikTokビジネスヘルプセンター「運用型広告向けのクリエイティブベストプラクティス

シャトルロックジャパンでは、こうしたTikTok広告に最適化された“TikTokファースト”なクリエイティブ制作代行サービスをご提供しています。

プロのデザイナーがテンプレートに頼らない手作り感ある動画を迅速に制作し、 「TikTokで刺さる」動画を手間なく展開したい企業様に選ばれています。

気になる方は以下の資料をダウンロードしてみてください。

★★ブログ記事 設定ページ★★

主要7大SNS別 ベストプラクティスから学ぶ動画広告制作Tips

ターゲティング精度の向上

どれだけ優れたクリエイティブを用意しても、届ける相手がずれていては効果は出ません。TikTok広告では、デモグラフィック(年齢・性別・地域)、興味・関心、行動履歴、カスタムオーディエンスなどを組み合わせることで、精度の高いターゲティングが可能です。

さらに、AIによる「スマートターゲティング」の活用により、自動で成果の高いユーザーにリーチを広げられるのも強みです。

インフルエンサーの活用

TikTokの広告効果を最大化するうえで、インフルエンサー(TikTokクリエイター)とのコラボは非常に効果的です。Branded MissionやSpark Adsを活用すれば、人気クリエイターの投稿を広告としてブースト配信でき、自然で信頼感のある訴求が可能になります。

認知だけでなく、購買やアプリインストールなどのアクションにつながりやすいのも特徴です。

キャンペーンの実施

TikTokでは、キャンペーン性のある企画がユーザーの参加や拡散を促し、広告効果を倍増させます。

たとえば、Branded Hashtag ChallengeやBranded Missionを組み合わせることで、広告が“みんなで参加するエンタメ”へと変わります。

企画の立て方や成功事例は、以下の記事も参考になります。

TikTok広告の成功事例

TikTokは、幅広い業種においてブランド認知・商品理解・購買意欲の向上に貢献しています。ここでは、成果を上げた日本企業3社の成功事例を紹介します。

UQ WiMAX

@wimax5g.drama.official

『配信がヤバすぎる_2話』 #UQ #WiMAX #ショートドラマ #ピンチ #ひとりじゃないみたいだ [出演] @古森もぐ @PeruPines (ペルピンズ) @✝️きょんぺい🕊 [監督] 高橋 奨真 [脚本] いっぺい(きょんぺい) [撮影] studio15 株式会社/ドラマみたいだチーム [編集] studio15 株式会社/ドラマみたいだチーム [企画] UQコミュニケーションズ株式会社/studio15株式会社

♬ オリジナル楽曲 – UQ WiMAX公式ドラマアカウント – UQ WiMAX公式ドラマアカウント

UQコミュニケーションズは、「WiMAX +5G」の名称認知を課題とし、TikTokの中でも人気フォーマットであるショートドラマと、クリエイターとのタイアップ施策を掛け合わせた独自施策を実施しました。

ショートドラマは2話構成×5ストーリーの全10本構成で、内容にはサービスの手軽さを自然に組み込み、出演者にはTikTokで人気のクリエイターを起用。さらに、クリエイターによる商品理解を深めるタイアップ動画の展開や、人気投票型の「いいね祭り」など、UGCを活性化する仕掛けも導入しました。

その結果、配信後のブランドリフト調査では、名称認知率が3.6%上昇。エンゲージメントや視聴完了率も高く、テレビCMではリーチが難しかった20代への到達に成功しました。

ショートドラマという“広告感のない”コンテンツ形式が、最後まで見てもらえるきっかけをつくり、無形商材であっても高いブランドリフトを得られることが実証されました。

また、複数ストーリーによる検証を通じて、自社サービスに適したストーリーや構成の勝ちパターンを見つけるアプローチは、今後の広告運用の大きな資産となります。

参考:TikTok for Business「UQ WiMAXがTikTokでブランド認知を3.6%拡大。ショートドラマで利用イメージを喚起

資生堂

資生堂 tiktok 事例

資生堂は、TikTok上でユーザーが自発的に発信していた「もはや色付き美容液」「ファンデのふりした美容液」といった言葉に着目し、それを逆輸入的にプロモーションのコンセプトに採用。“ファンデ美容液”という新たなネーミングを打ち出し、UGCアップサイクル型の広告施策を展開しました。

プロモーションは、俳優・河合優実さんを起用したTopView広告を皮切りに、インフィード広告、TikTok Pulse、クリエイターとのタイアップ動画などを組み合わせたフルファネル構成。結果として、広告認知は11%、購入意向は4%上昇と、数値的にも大きな成果を挙げました。

ユーザーから自然発生したUGCの言語や視点を起点にしてプロモーション設計を行うことで、広告が“生活者視点”の共感を伴った発信へと昇華されるという好例です。

高価格帯商品であっても、コンセプトの伝え方とトレンドフォーマットの活用次第で、新規層の関心を高めることが可能であるとわかりました。

参考:TikTok for Business「資生堂“ファンデ美容液”ビッグヒットの裏側 TikTokを重要視する理由とは?

日産

@dish_official

「Dreamer Drivers」アカペラドライブ🚗 ※この動画はイヤホンを付けて聴いてください! #DISH #DreamerDrivers #北村匠海 #矢部昌暉 #橘柊生 #泉大智 #PR #日産 #DriveLetter

♬ Dreamer Drivers – DISH//

日産は、若年層へのブランド好意度向上を目的に、バンド「DISH//」とのコラボで没入型のドライブムービーを制作・配信しました。

動画は360°オーディオとスマホ自撮り風のタテ型映像を組み合わせ、まるで視聴者がDISH//のメンバーと一緒にドライブしているような臨場感を演出。広告感を払拭しながら、自然な形で「日産らしさ」を伝える構成となっています。

この施策はTopViewと運用型広告の双方で展開され、接触者の広告認知は非接触者と比較して36.9%高く、Webサイト来訪率は平均の2倍以上という成果に結びつきました。

TikTokでは「商品を売る」のではなく、「その商品がある生活を描く」ことで共感を得られる、という本質的なメッセージ設計が重要であるとわかりました。Z世代との距離を縮めるには、プラットフォームに最適化された映像表現や、エンタメとして楽しめる広告体験が効果的であると実感できる事例です。

参考:TikTok for Business「日産がTikTokで好意度上昇 “クルマ離れ”越えて未来の顧客づくり

まとめ

TikTok広告は、短尺縦型動画を活かした“広告らしくない広告”が特長で、視聴者に自然に届く新しいマーケティング手法です。高いエンゲージメント率と拡散力を持ち、ブランド認知から購入促進まで幅広い目的に対応できる点が魅力です。

本記事では、TikTok広告の種類やターゲティング、出稿方法、費用体系、運用のコツ、そして実際の成功事例までを紹介しました。どの成功事例も、プラットフォームに最適化されたクリエイティブ設計と、ユーザー視点に立った工夫が成果につながっている点が共通しています。

またTikTok広告を始める企業にとって「キャンペーン」は必須の施策です。シャトルロックジャパンでは、数々の大手企業のTikTokキャンペーンの企画・実施をサポートしてきました。

これからTikTok広告を行いたい企業の方の効果最大化を後押しするキャンペーンを並走して支援しますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

主要9大SNSプラットフォームの
公式パートナー、X広告 認定代理店に認定されています!