ブログ
TikTok広告に取り組むにあたって、まずどういった種類があるか知りたい。
そうお考えのマーケティング担当者も多いと思います。
若い世代を中心に人気を集めているTikTokは、テレビ番組などで取り上げられる機会も多くなり、ユーザーの幅も広がってきました。ユーザー数や層の拡大に比例して、TikTok広告に期待できる効果も大きくなっています。
本記事ではTikTok広告の種類【完全ガイド】として、どういった種類の広告メニューがあるのか、それぞれの仕様や期待できる成果・単価についてご紹介していきます。TikTok広告に取り組む目的別に、最適な種類の選び方を解説します。
TikTok広告で成果をあげるために守るべき4つの成功原則もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
TikTok広告の種類とは
TikTok広告の種類には大きく分けて、純広告と運用型広告の2つの形態があります。
純広告とは特定の広告媒体の広告枠を買い取って、広告を掲載する種類のことです。事前に契約を結び、一定の定められた期間、固定されて表示されるものやローテーションで表示されるタイプの広告を指します。
一方、運用型広告は、広告主が配信内容やターゲット・予算などを設定し、運用しながら広告の効果を高めていける種類のことを指します。たとえば、リスティング広告のような検索連動型広告やアドエクスチェンジ、DSPなどのアドテクノロジーを活用した形式の広告のことです。純広告をはじめ、タイアップ記事広告やアフィリエイト広告とは区別されます。
TikTokにおける純広告には、Top View、起動画面広告、Brand Premium、One Day Max、ハッシュタグチャレンジ、ブランドエフェクトの6種類があります。各種類の特徴については、後ほど詳しく解説します。
TikTok広告の種類:リーチ向け
ネット広告におけるリーチとは、広告を見たユーザーの数を指します。広告を見て商品購入や資料請求などのアクションをとるかどうかは問わず、その広告に「リーチする」、つまり広告に触れる機会を目的とした広告のことです。
リーチ向けのTikTok広告の種類と特徴、料金相場、どのような場合におすすめかについて解説していきます。
Top View
Top Viewは、TikTokの起動画面に表示される種類の広告で、1日1社限定の広告メニューです。縦型フル画面動画広告で、最長60秒まで流せます。
TikTokユーザーなら起動時に必ず目にすることになるため、1日だけでも集中的にリーチできます。縦型フル画⾯の動画広告で、全⾯クリッカブルな点も特徴です。1日約500万リーチが期待できる圧倒的なリーチ数が魅力ですが、その分コストは高く、料金相場は625万円ほどになっています。
起動画面広告
起動画面広告は、1日1社限定の起動画面枠の広告です。音声は再生されませんが、その分、静止画も認められます。縦型フル画面広告で、多様な表示形式に対応しているのがメリットです。
TikTokユーザーなら起動時に必ず目にすることになり、1日にアプリを何度も起動する方なら、その度にリーチできます。リーチ度が抜群なので費用は高く、1,000回の表示につき770円程度の課金で、料金相場は500万円程度と高額です。
Brand Premium
Brand Premiumは、おすすめ欄の80番目以内に表示される種類の広告です。最大60秒のフルスクリーン動画、オリジナルスタイルのUIデザインを音声付きで自動再生できます。
多彩な角度からリーチを高めて、ユーザーとの相互関係性を深められるのでランディングページやアプリストアへの誘導にも適した種類です。料金相場は、42万円ほどと比較的低コストです。
One Day Max
One Day Maxは指定の1日に限り、ユーザーが初接触するインフィード広告として、おすすめ欄の4番目に表示されます。
最大60秒のフルスクリーン動画広告の掲載が可能です。違和感なく自然な形で上位表示されるので、視聴されやすく、クリック率も高まります。料金相場は1日で300万円ほどです。
TikTok広告の種類:エンゲージメント向け
ネット広告におけるエンゲージメントとは、広告を見た後にいいねやコメントなどのアクションをとることを意味します。
次に、エンゲージメント獲得向けのTikTok広告の種類と特徴、料金相場、どのような場合におすすめかについて解説していきます。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジは、TikTok特有の広告形式です。広告主である企業が投稿した動画内の取り組みを、ユーザーにもトライしてもらうことや真似て投稿してもらうことを促す方式です。
エンターテインメント的なチャレンジや社会貢献活動のような取り組み、ダンスなどを真似して投稿してもらいます。広告動画を見たユーザーがチャレンジに取り組み、その動画を見た他のユーザーが面白いと思って参加するなど、どんどん輪が広がっていく可能性があります。
ユーザーにただ視聴してもらうという受動的な種類の広告とは異なり、共感を得て参加してもらい、拡散していくというアグレッシブな広告です。チャレンジがバズれば、企業やブランド・商品などの認知度を大きく高めることが可能です。
TikTokユーザーの若者を中心に大きな広告効果が期待できる一方で、料金相場は高額になります。プランによっても異なりますが、スタンダードチャレンジでも1,500万円など、広告を出す側にとっても、大きな覚悟が必要です。
ブランドエフェクト
ブランドエフェクトは 2D、3D、ARなどの最先端のテクノロジーを駆使して、魅力的なクリエイティブコンテンツを作り出す広告の手法です。ユーザーに対して、視覚的・体感的に企業がイメージするブランドの世界観を伝えやすくなります。
ブランドエフェクトを取り入れたハッシュタグチャレンジを実施すると、エンゲージメント率が大きく向上すると言われます。
TikTokの運用型広告
TikTokの運用型広告は、TikTok For Businessというプラットフォームに専用のアカウントを設定して、広告を運用していく手法です。広告主は、ターゲットの設定から広告の作成、配信までを自由に設定可能。詳細なターゲット設定ができるため、広告を見てもらいたいユーザーに積極的なアプローチができます。InstagramやTwitterなどのSNS広告と同じく、アカウント開設から審査が通れば最短1日でスピーディーに配信開始できます。
TikTokの運営会社が運営を行っているTopBuzzやBuzzVideoなど、TikTok以外のアプリにも同時に広告を配信できるのもメリットです。運用型広告の料金は3種類から選択でき、1日単位で数千円ほどの低予算から配信できるのも魅力です。
クリック課金は1クリックあたり30~100円、インプレッション課金は100円~1,000円、再生に応じた課金で5円~60円が相場になります。
■ 関連記事
動画広告の単価を媒体別に比較!費用対効果を上げる3つのコツも解説
守るべき4つの成功原則
TikTokは若者向けの気軽で楽しいアプリという印象があります。一方、広告を出す側になると、種類にもよりますが、全体的にコストが高いです。そのためTikTok広告を成功させるうえで、費用対効果を意識して、効果が出るようにしていかなくてはなりません。
そこで、TikTok広告を成功させるために、守るべき4つの成功原則を詳しくご紹介します。
1. 目的に合った広告の種類を選ぶ
広告の出稿目的に合った、広告の種類を選ぶことは必須です。そのためにも、まず、認知拡大やブランディング、UGCの生成・購買促進など、広告を出す目的を明確にしましょう。
TikTok広告をまだ出したことがない場合は、高額な費用がかかる純広告に比べ、少額から配信できる運用型広告をまず試してみるのがおすすめです。
■ 関連記事
動画広告の媒体一覧!配信媒体を選ぶ際の3つのポイントを徹底解説
2. ターゲティングを有効活用する
広告の費用対効果を高め、成果を出すためには、ターゲティングを有効活用することが重要です。ターゲティングを有効活用するには、範囲の広いターゲット層ではなく、より具体的なペルソナを設定しましょう。
TikTokのユーザーは10代から20代の若者が多く、女性比率が高くなっています。そのため、ターゲットを20代女性と設定しても、的確なアプローチはできません。自社の商品やサービスを使うであろうペルソナを具体的に設定し、広告内容を検討しましょう。
3. できるだけ広告らしさを減らす
広告感が強すぎる動画では、すぐにスキップされてしまいます。特に娯楽として利用している10代、20代のユーザーが多いので、広告を見て何かを得ようとする層は少ないです。
そのため、TikTokの一般ユーザーの投稿にできるだけ馴染む動画を配信することがポイントです。
■ 関連記事
動画広告の成功事例5選!成果が出た事例の共通点をわかりやすく解説
4. データ分析と改善を繰り返す
運用型広告の場合、クリック単価などが日々変化していきます。状況に合わせてターゲティング設定の改善やクリエイティブの入れ替えを行うことが大切です。
シャトルロックジャパンでは、SNS動画広告の効果を最大化する動画制作サービス「Shuttlerock Studio」を提供しています。静止画やチラシなどの素材を活用して、低コストでかんたんに効果的な動画広告を制作可能です。
Shuttlerock Studioにご関心のある方は、ぜひ詳細ページをご覧ください。
まとめ
TikTok広告の種類【完全ガイド】として各種類の広告メニューについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
TikTok広告の種類は大きく純広告と運用型広告の2つがあり、純広告のメニューはTop View、起動画面広告、Brand Premium、One Day Max、ハッシュタグチャレンジ、ブランドエフェクトの6つです。純広告については、リーチ向けとエンゲージメント向けをしっかりと使い分けるようにしましょう。
初めてTikTok広告に取り組む場合は、最低料金が低い運用型広告から始めるのがおすすめです。審査が通れば、最短1日でスピーディーに配信を開始でき、BuzzVideoなどTikTok以外にも広告を配信できるのがメリットです。
その他、今回ご紹介した守るべき4つの成功原則についても意識し、少しずつTikTok広告で成果をあげていきましょう。