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近年、多くの企業で注目を集めているのが、SNSを活用したブランディングです。プロモーション活動などに、SNSを利用していない企業の方が、今では珍しいのではないでしょうか。
しかし、SNSの特徴を活かして運用を行い、自社のブランディングを確立するのは、そう簡単ではありません。最低限の運用の知識やノウハウが必要になるためです。
そこで、SNSブランディングを成功させるためのポイントや注意点、企業の事例などを解説していきます。
目次
SNSブランディングとは
SNSブランディングとは、様々なSNSを活用して企業のブランディングを行うことを指しています。
企業のブランディングとは、自社の商品やサービスに対して、特定のイメージを持ってもらうための一連の活動です。
競合他社との差別化ができるため、プロモーションや販売活動を有利に進めることができます。
例えば、TVコマーシャルにおいて、人気の芸能人やミュージシャンなどを起用して宣伝することは、商品に特定のイメージを与えるブランディングの手法のひとつと言えます。
このブランディングを、X (Twitter) やInstagram、YouTubeなどのSNSを活用して行う方法が、SNSブランディングです。
日本のSNS利用者数
多くの企業がブランディングの確立のために、SNSを活用するようになった理由は、やはりSNS利用者が急激に増えている点にあります。
市場調査などを行う「ICT総研」が、2022年に実施した「日本におけるSNS利用者数」の調査結果が以下のデータになります。
引用元:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」
この調査結果が示すとおり、日本人のSNS利用者数は右肩上がりで増加しているのです。
そして、2024年末時点には、SNSの利用者数は8,388万人にも及ぶと予測しています。さらに、ネット利用者におけるSNSの利用割合も、83.2%と高い数字が算出されています。
これだけ多くの利用者がいることを考えれば、企業がSNSをブランディングに活用するのは、当然とも言えるのではないでしょうか。
SNSブランディングが注目される理由
SNSを活用したブランディングが注目を集める理由は、利用者数の多さだけではありません。
ここでは、SNSブランディングが注目される理由について、詳しく見ていきます。
SNSの普及とネット環境
まず、様々な特徴を持ったSNSがリリースされ、流行していることは、注目される大きな理由のひとつでしょう。
拡散力に優れた「X (Twitter) 」、写真・画像がメインとなる「Instagram」、多くの情報を届けられる動画の「YouTube」というように、SNSの特徴にあわせて企業はブランディングに活用しています。
また、Wi-Fiなどのネット環境が整備され、スマートフォンが普及したことで、消費者が手軽にSNSを利用できるようになった点も、理由のひとつと言えるでしょう。
時代的な背景も、SNSブランディングが注目される理由のひとつである
低コストで運用が可能
企業がSNSを活用する理由には、大幅なコスト削減が可能である点も大きいです。
X (Twitter) やInstagram、YouTubeなどは基本的に無料で利用することができるため、コストを大幅に抑えることができます。
従来のプロモーション活動費やメディアへの広告費用と比較した場合、SNSは圧倒的にコストパフォーマンスに優れているのです。
SNSブランディングの効果
ここでは、SNSを活用して企業がブランディングを行うことの、効果やメリットについて解説していきます。
どのようなマーケティング効果があるのかを理解して、自社のSNS運用に役立ててください。
効果1.商品の認知拡大
まずは、商品やサービスの認知拡大といった効果です。
情報の拡散力に優れたSNSサービスを活用することで、多くの消費者に情報を届けることができます。
例えば、X (Twitter) の「いいね!」やリツイートの機能によって、ユーザー(消費者)が情報を広めてくれることもあります。
企業がSNSで発信した内容が受け入れられれば、ユーザーが商品の認知拡大を手伝ってくれるのです。
従来のTVコマーシャルやメディア広告にはない、SNSならではの特徴ともいえるでしょう。
SNSの特徴を正しく理解して、ブランディングの確立に役立てよう
効果2.ユーザー分析に役立つ
SNSにおけるユーザーの反応を確認することで、ユーザーの分析に役立てることも可能です。
例えば、X (Twitter) には自社が投稿したツイートに対して、ユーザーの反応を数値で分析できる「アナリティクス」という機能があります。
具体的には、投稿したツイートは「何回閲覧され」「何人のユーザーがリツイートした」というようなアクションを数値で確認できるのです。
このユーザーの反応から、消費者の興味や関心を把握して、ブランディングやマーケティングに役立てていきます。
なお、X (Twitter) アナリティクスに関しては、以下の記事で詳細を解説しておりますので、あわせてご確認ください。
X(Twitter)アナリティクスの基本!見方や分析・活用方法を解説
効果3.UGCの増加
SNSブランディングは、UGC(ユージーシー)が増加するメリットもあります。
UGCとは、「User Generated Content」の略称であり、一般の消費者(ユーザー)によって、作られたコンテンツを指します。
例えば、一般の消費者が写真とともに投稿したツイートや、口コミ(返信)の投稿などがUGCに該当します。
企業が発信するPR内容よりも、一般の消費者が発信する「意見」や「体験談」は信頼されやすい傾向があります。
そのため、ブランディングによって良好なUGCが増えると、マーケティングにおいて大きなプラスになるのです。
SNSブランディングを成功させるポイント
ここでは、企業がSNSブランディングを成功させるためのポイントについて解説していきます。
主に、3つのポイントを挙げることができます。
1.コンセプトの明確化
2.ユーザーとのコミュニケーション
3.キャンペーン施策の実施
それぞれの詳細を解説していきます。
1.ターゲットの明確化
ブランディングを成功させるためには、ターゲット設定を明確にしましょう。
ターゲットとは、自社の商品やサービスの購入対象者となる顧客を指しています。可能な限り、細かくターゲットの人物像を明らかにします。
このターゲットが明確であるほど、発信内容やメッセージに一貫性が生まれます。
一方で、ターゲットの設定が曖昧な状態だと、発信内容にバラつきが生じやすく、特定のイメージを確立させるブランディングが難しくなります。
2.ユーザーとのコミュニケーション
SNSのユーザーとは、積極的にコミュニケーションを取ることを意識しましょう。
例えば、X (Twitter) では投稿したツイートに対して、ユーザーが返信のコメントを投稿してくれることがあります。この返信に対しては、自らも返信を返すようにしましょう。
このようなコミュニケーションを取ることで、ユーザーがフォロワーになったり、企業のファンになったりする可能性が高いためです。
手間がかかる業務ではありますが、このような対応が企業の良好なブランドを確立するためには必要であることを理解しましょう。
また、X (Twitter) では独自のアルゴリズムによりX (Twitter) 上での行動をスコア化しています。スコアが高ければ高いほど「おすすめタイムライン」に表示される可能性が高いため、ユーザーとは優良なコミュニケーションをとることを意識しましょう。
X(Twitter)のアルゴリズムとは?おすすめタイムラインにツイートを表示させる秘訣をご紹介!
3.キャンペーン施策の実施
SNS上で、様々なキャンペーン施策を実施することも、ブランディングの確立に大いに役立ちます。
例えば、X (Twitter) でフォローやリツイートを実施するだけで参加できるキャンペーンなどは、プロモーションの一環として多くの企業が実施しています。
このようなキャンペーンは、フォロワーの増加やリツイートによる情報の拡散、商品の認知拡大に繋がりやすく、ブランディングに大きなプラスとなるのです。
効果的なX (Twitter) キャンペーンを実施するには、最低限の知識やノウハウが必要になります。
しかし、弊社が提供するX (Twitter) キャンペーンツール「Shuttlerock BBF」であれば、ユーザーがキャンペーンに参加後、その場で抽選結果が分かるインスタントウィンキャンペーンを実施できます。
弊社では、X(Twitter)における最新情報のご共有や、施策のご提案などを行なっていますので、詳細が気になる方はぜひお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
SNSブランディングの注意点
ここでは、SNSブランディングを実現するときの注意点について解説していきます。
適切なSNSの活用
自社のビジネスにとって最適なSNSを選択することは、ブランディングを成功させるための鍵を握っています。
それぞれのSNSサービスには特性があり、自社のビジネスに「向き・不向き」があるためです。
例えば、飲食店が新メニューの情報を発信する場合、料理の写真や動画が投稿できるInstagramやX (Twitter) が適しています。料理の写真は、ユーザーの目を惹き付けやすいためです。
自社の商品やサービスに合わないSNSを選んでしまうと、ブランディングが難しくなるので注意しましょう。
炎上のリスク
SNSを使って情報を発信する限りは、炎上のリスクがあることを理解しなければいけません。
「投稿した内容が不適切」「SNSの誤操作」など、様々な要因がある炎上ですが、起きてしまったときの企業の損失は計り知れません。
企業イメージやブランドの低下、売上や株価の暴落、さらには企業の倒産にまで発展するケースもあるほどです。
なお、SNSで企業が炎上してしまう原因や対処法、企業が取るべき対策については、以下の記事で解説しておりますので、あわせてご確認ください。
企業SNSの炎上の原因と事例、企業が取るべき対処法と防止策を解説
SNSブランディングの企業事例
ここでは、SNSを活用して企業がブランディングを確立した事例を紹介していきます。
自社のビジネスと照らし合わせて、ぜひ参考にしてください。
1.NTTドコモ様 X (Twitter) フォロワー数が1年間で20万人増加
最初に紹介するのが、NTTドコモ様の公式X (Twitter) アカウントによるブランディングの事例です。
X (Twitter) におけるユーザーとの距離を感じていた担当者が、コミュニケーションに重点を置いた運用を加味してブランディングに成功したケースです。
前述した「SNSブランディングを成功させるポイント」でも解説したX (Twitter) キャンペーンを積極的に実施。
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— NTTドコモ (@docomo) March 3, 2022
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他の施策の効果もあって、驚くべきことに、1年間で20万人ものフォロワーを増やした実績を残しています。
圧倒的なフォロワー数を獲得したSNSブランディングの代表的な事例といえます。
2.無印良品様 Instagram運用で286万人のフォロワー獲得
次に紹介するのが、無印良品様のInstagram運用によるブランディング事例です。
2023年8月現在、286万人ものフォロワー数で、国内の企業アカウントでも類を見ない数値です。
商品画像の投稿だけではなく、商品のコンセプトや特徴を端的に表す投稿がブランディングに一役買っています。
企業のブランドイメージを的確に消費者に伝えることができているSNSブランディングの事例といえるでしょう。
まとめ
ここでは、SNSを活用した企業ブランディングについて解説してきました。
自社の商品やサービスに適したSNSサービスを活用することで、企業のブランディングを確立することができます。
SNSによるブランディングを確立することで、競合他社との差別化を実現し、マーケティングや販売活動を有利に進めることができます。
ここで解説したSNSブランディングの成功ポイントを参考にして、ぜひ自社のSNS運用に役立ててください。