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TwitterからX (エックス) に名称が変更
最初に、TwitterがX (エックス) に名称変更された経緯について、時系列順に説明していきます。 2022年10月、イーロン・マスク氏がTwitter社を買収し、TwitterというSNSサービスのオーナーとなりました。 イーロン・マスク氏はTwitterの買収後、様々なアップデートを頻繁に実施しており、Twitterを大きく改善しようとする意図がみてとれます。 そして、買収から1年も経たない2023年7月24日、TwitterがX (エックス) に名称変更されました。 前日の23日、イーロン・マスク氏はツイートの投稿にて、Twitterのブランド名が変更になることを公表しております。 そのイーロン・マスク氏のツイート投稿が、以下になります。日本語に直訳すると、「間もなく、私達はTwitterというブランドに別れを告げ、徐々に全ての鳥とも別れを告げるでしょう」という内容になります。 何の事前告知もなく、突然ブランド名が変更になったことに、多くの一般ユーザーや企業の運用担当者が困惑しました。And soon we shall bid adieu to the twitter brand and, gradually, all the birds
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
X (エックス) への名称変更はサービス改革の一部
ただ、イーロン・マスク氏を始めとする運営者側にとっては、頻繁に繰り返してきたアップデートのように、サービスの大変革のひとつに過ぎませんでした。 その証拠として、X (エックス) 社のCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏は、以下のように投稿しております。直訳すると、「人生においてもビジネスにおいても、大きなインパクトを残す2度目のチャンスを得ることは非常に稀です。これまで、Twitterは大きなインパクトを与え、我々のコミュニケーションを大きく変えました。そして今、X (エックス) はさらに前進し、グローバルな街の広場を変革します」 これまでのTwitterの功績を称えながら、さらに変革していくことを公表しています。It’s an exceptionally rare thing – in life or in business – that you get a second chance to make another big impression. Twitter made one massive impression and changed the way we communicate. Now, X will go further, transforming the global town square.
— Linda Yaccarino (@lindayaX) July 23, 2023
青い鳥のロゴも変更
ブランド名だけではなく、ブランドのロゴも変更されました。長く親しまれてきた、あの有名な「青い鳥」のロゴが、変わってしまったのです。 さらに、イーロン・マスク氏は、新たなロゴを募集するツイートを投稿しました。一般のユーザーからアイデアを募集し、「気に入ったロゴを採用する」という方式をとったのです。 そのロゴを募集する案内が、7月23日に投稿された以下のツイートです。直訳すると、「非常に優れたX (エックス)が投稿されれば、明日それが世界中で公開されます」となります。 上記のツイートを実際にクリックして開いてみると、返信で様々なロゴの画像が投稿されていることが分かります。 下記の画像は、イーロン・マスク氏のX (Twitter) のプロフィール画面です。このように、今までの青い鳥から、 X (エックス) に変更されました。 そして同様に、スマートフォン向けアプリのアイコンも、青い鳥から X (エックス) に変更されました。If a good enough X logo is posted tonight, we’ll make go live worldwide tomorrow
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
一部の操作名称も変更
操作の名称も、一部ですが下記のように変更になっています。なぜ、Twitterから X (エックス) に変わったのか?
多くの一般ユーザーや企業担当者が「名称変更の理由」について気になっていると思います。 変更した理由として、以下の3点を挙げることができます。1.ブランド X (エックス) の強化
イーロン・マスク氏は、様々な事業を手掛けており、サービスやブランド名などに X (エックス) の文字を用いています。 具体的には、宇宙事業である「スペース X (エックス) 」、電気自動車テスラの「モデル X (エックス) 」などです。 自社の企業名でもある X (エックス) は、イーロン・マスク氏のお気に入りのようで、下記のツイートからも見てとれます。直訳すると、「どのような理由からか分かりませんが、私はXという文字が好きです。」という内容になります。 他の事業と同様に、Twitterのサービス名も変更し、 X (エックス) というブランド名に統一することで、ブランドの強化を狙ったと考えられています。Not sure what subtle clues gave it way, but I like the letter X pic.twitter.com/nwB2tEfLr8
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
2.スーパーアプリの開発
兼ねてよりイーロン・マスク氏は、複合的な機能を備えた「スーパーアプリ」の開発を目指していたとされています。 スーパーアプリとは、テキストのメッセージのみならず、ビデオ通話や銀行取引、EC決済、ライドシェアなど様々な機能を有したアプリを指しています。 下記のツイートから、その意図が汲み取れます。直訳すると、「Twitterの買収は、全ての機能を備えたアプリ X (エックス) の開発を加速させます」となります。 また、イーロン・マスク氏は、中国テンセント社が運営する「WeChat」を非常に評価しており、同様のアプリ開発を目指していると思われます。 参照元:ビジネスインサイダー「Elon Musk just changed Twitter’s name to ‘X.’ 」Buying Twitter is an accelerant to creating X, the everything app
— Elon Musk (@elonmusk) October 4, 2022
3.再ブランディングによる収益改善
ブランド名を新たにして、収益を健全化させたい目的も含まれていると言われています。 イーロン・マスク氏がTwitterを買収してから、広告収入が半減しており、キャッシュフローは大きくマイナスに傾いているためです。 イーロン・マスク氏も、下記のツイートで公言しております。直訳すると、「広告収入が最大 50% 減少したことに加え、多額の負債を抱えているため、キャッシュフローは依然としてマイナス。何かしらの贅沢を獲得する前に、プラスのキャッシュフローを達成する必要があります。」となります。 実際にイーロン・マスク氏は、収益改善に向けてAPIを有料化にしたり、Twitter Blueを強化したりしてきました。We’re still negative cash flow, due to ~50% drop in advertising revenue plus heavy debt load. Need to reach positive cash flow before we have the luxury of anything else.
— Elon Musk (@elonmusk) July 15, 2023