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X 広告(旧・Twitter広告)は、各種SNS広告のなかでも、特に細かくターゲティングできるチャネルです。
しかし「具体的にどんな項目でターゲティングできるのか?」「これからX広告を始める場合、何をすべきなのか?」などの疑問を持っている方もいると思います。
この記事では、X 広告の認定代理店として多くの企業のX運用を支援しているシャトルロックジャパンが、X広告のターゲティング項目を一覧ですべて紹介します。また広告出稿の前に整理すべきことや、企業の成功事例も紹介しますので、参考にしてみてください。
本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
シャトルロックジャパンが提供しています。
こんな方におすすめ
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欲しい情報
- X (Twitter) 広告のターゲティングについてどのような項目があるかなどの詳細を知りたい
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本記事内容
- X (Twitter) 広告のターゲティング項目に加え、設定における注意点や広告の成功事例などを解説
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X(Twitter)広告のターゲティングとは
X広告に限らず、Web広告、SNS広告には「ターゲティング」という機能があります。
広告を見てほしいユーザーを、さまざまな観点から絞り込むことを指します。
「ターゲティングがズレている」「粒度が粗い」などが起きると、自社商材にマッチしないユーザーに広告が届いてしまい、売上につながりにくくなります。X広告を出稿するうえで、ターゲティングは重要です。
シャトルロックジャパンはX広告の認定代理店
弊社・シャトルロックジャパンは、X広告の認定代理店として企業の X(Twitter)運用を支援をしています。
「トレンドテイクオーバー」という、Xの「話題を検索」タブに一日中表示できる広告枠を確保できるのも弊社の強みです。トレンドテイクオーバーは限られた認定代理店しか取り扱えない商材ですので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
ターゲティングの種類
それでは、X広告のターゲティングの種類をそれぞれ紹介していきます。
参考:Twitter for Business「広告キャンペーンターゲティング」
属性カテゴリのターゲティング項目
いわゆる「デモグラフィック」と呼ばれる項目でターゲティングができます。
X広告だけでなく、他のSNS広告でも設定できるものです。
・性別ターゲティング
・年齢ターゲティング
・地域ターゲティング
・言語ターゲティング
参考:Twitter for Business「地域、性別、言語、年齢ターゲティング」
性別ターゲティング
性別ターゲティングでは、広告を表示するユーザーを「男性」「女性」で絞り込みます。
性別によって大きく購買率が違う商品では設定すべきものです。
年齢ターゲティング
あらゆる年齢範囲を指定したうえで、配信ができます。ターゲティングできるセグメントは以下の通りです。
・13~24歳 ・13~34歳 ・13~49歳 ・13~54歳 ・13歳以上 | ・18~24歳 ・18~34歳 ・18~49歳 ・18~54歳 ・18歳以上 | ・21~34歳 ・21~49歳 ・21~54歳 ・21歳以上 | ・25~49歳 ・25~54歳 ・25歳以上 | ・35~49歳 ・35~54歳 | ・35歳以上 ・50歳以上 |
基本的にはユーザーの登録時の年齢をベースに配信されますが、未設定のユーザーに関してはフォロー状況や興味関心をもとに年齢が推測されます。
地域ターゲティング
地域ターゲティングは、国、都市、郵便番号、特定の場所を中心とした半径内で広告を配信する方法です。これにより、特定の地域にいるユーザーに向けたローカルキャンペーンや、地域のイベントに合わせたプロモーションが効果的に行えます。
指定した場所をベースに半径1kmから絞り込めるのが魅力です。小規模な地域のイベントなどでも活用できます。
言語ターゲティング
言語ターゲティングでは、ユーザーの使用言語に基づいて広告を配信します。
Xはユーザーのプロフィール設定やアクティビティから使用言語を把握し、複数言語を理解するユーザーにも対応可能です。
これにより、言語別の適切なメッセージングができます。
日本語を含む46カ国の言語から選択できます。
端末・携帯キャリアでのターゲティング
続いて、端末、携帯キャリアでのターゲティング項目を紹介します。
他のカテゴリと比べると、利用頻度は少ないといえますが、特定のモバイルアプリケーションなどの広告の際には使います。
オペレーティングシステム(OS)ターゲティング
OSターゲティングは、ユーザーが使用するオペレーティングシステム(iOSやAndroidなど)に基づいて広告を配信します。これにより、特定のプラットフォーム向けにアプリやサービスを宣伝する際に、最適なユーザーにリーチできます。
端末モデルターゲティング
端末モデルターゲティングは、ユーザーが使用している特定のスマートフォンやデバイスに基づいて広告を配信する手法です。
新しいモデルの端末ユーザーや特定のブランドのデバイス所有者にリーチすることで、アプリやサービスの最適なユーザーにアプローチできます。
携帯キャリアターゲティング
携帯キャリアターゲティングでは、ユーザーが利用している携帯キャリア(NTTドコモ、ソフトバンク、auなど)に基づいて広告を表示します。
これは、携帯キャリアに関連するサービスやプロモーションを行う際に効果的です。
オーディエンスの条件カテゴリでのターゲティング
続いて、会話やフォロワーなど、X広告ならではのターゲティング項目を紹介します。
他のSNSプラットフォームと比べると、X広告は非常に細かい粒度でユーザーを絞りこめるといえます。
会話ターゲティング
X上でのユーザー同士の会話をもとに、広告を届けたいユーザーを絞ることができます。
X広告ではスポーツ、ライフスタイル、ビデオゲームなど25カテゴリー、10,000以上の会話トピックを設定しています。
ただし、日本ではまだ限定的なターゲティングに留まります。しかしそれでも膨大なトピックから選べます。
参考:Twitter for Business「会話ターゲティング」
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングは、ユーザーの検索クエリや最近の投稿に基づいて広告を表示する手法です。
指定されたキーワードを含む投稿に反応したユーザーに広告を配信し、関連性の高いオーディエンスにリーチします。
ただしターゲットを絞り込みすぎると、リーチが減る可能性もあります。
そのため一般的なキーワードと特定のキーワードを組み合わせて使用することが推奨されています。
フォロワーターゲティング
フォロワーターゲティングでは、自社アカウントのフォロワーをターゲットに含め、広告を配信する方法です。すでに関心のあるユーザーにリーチしやすくなるため、多くのフォロワーを持つアカウントがある場合、広告効果が高まります。
フォロワー類似者ターゲティング
フォロワー類似者ターゲティングは、特定のアカウントのフォロワーに似た興味・行動を持つユーザーに広告を配信します。競合他社のフォロワーなどにリーチすることで、関心度の高い新規ユーザーにアプローチすることが可能です。
興味関心ターゲティング
興味関心ターゲティングでは、25のカテゴリと350以上のサブトピックが用意されています。
ユーザーのアクションをもとにして興味関心を予測し、配信できます。
興味に沿ったターゲットにリーチでき、より高いエンゲージメントが期待されます。
カスタムオーディエンス
X広告には「カスタムオーディエンス」という機能もあります。
X上ではなく、自社で持っている顧客データを広告にアップロードしたうえで、ターゲティングすることが可能です。
X上の登録情報とマッチングさせるために、メールアドレスや電話番号などの要素が必要になります。
すでに自社と関わりがあるユーザーに広告を届けられるので、より購買を後押しできるといえます。
参考:Twitter for Business「カスタムオーディエンスとは」
リストのカスタムオーディエンス
リストのカスタムオーディエンスは、広告主が顧客リスト(メール、電話番号、Xのユーザー名など)をアップロードして、ターゲティングできるオーディエンスを作成する手法です。
このリストを使って、特定の顧客層に対して広告を配信したり、リストに基づいた類似オーディエンスを構築することが可能です。
ウェブサイトアクティビティのカスタムオーディエンス
ウェブサイトアクティビティのカスタムオーディエンスは、広告主のウェブサイトを訪問したユーザーに対して広告を配信する手法です。
トラッキングタグを使用し、訪問者の行動データを収集してオーディエンスを作成します。
特定のURL条件に基づいて、リターゲティングや動的なオーディエンスの構築が可能です。
アプリアクティビティのカスタムオーディエンス
アプリアクティビティのカスタムオーディエンスは、ユーザーがモバイルアプリで行った特定のアクション(インストール、登録など)に基づいて広告を配信する手法です。
モバイルトラッキングパートナーを通じてイベントデータが収集され、既存ユーザーに再度リーチするリターゲティングに活用できます。
その他
その他のターゲティング設定について紹介します。
リーチ除外リスト
リーチ除外リストは、広告キャンペーンから特定のオーディエンスを除外する機能です。
不要なユーザーをターゲットから除外し、リーチしたい層に対して効率的に広告を配信できます。
メールアドレスのリストをアップロードし、広告アカウント全体で自動的に適用されます。
センシティビティ設定
センシティビティ設定はブランディングのための設定です。
広告が隣接するコンテンツの感度レベルを制御し、ブランドの安全性を確保します。
3つのレベル(寛容、標準、厳格)から選択し、デリケートなコンテンツの横に広告を表示するかを設定できます。
ターゲティングをする前に整理すべきこと
ターゲティングは直感で決めるのではなく、事前にマーケティングの上流を整理する必要があります。具体的に整理すべき内容を紹介します。
ターゲットユーザーの明確化
まずは自社商材のターゲットを明確にしておきましょう。
これにより、X広告でターゲティングすべきユーザーを迷いなく決められます。
広告の目的設定
X広告の目的によって、ターゲティングすべき要素は大きく変わります。そのため、あらかじめ目的を設定しておきましょう。
たとえば「認知向上」であれば、ターゲットを広げる手段を取ります。
一方で「コンバージョン増加」などの場合は、購買してくれそうな顧客層だけに絞ります。
最終的に何を達成したいかを明確にすることで、ターゲティングやクリエイティブの内容を最適化できます。
予算と期間の設定
キャンペーンにかける予算と期間を決定します。
予算に応じて、ターゲティングの広さや広告表示の頻度が決まるため、実現可能な範囲で最適な予算配分を行います。
KPIの設定
目的に合わせて、キャンペーンの成功を測る目標(KPI)を設定しましょう。
例えば、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などが該当します。
KPIを設定することで、キャンペーンの進行状況を数値で把握し、改善すべきポイントを明確にできます。
リターゲティング施策の設計
リターゲティングとは、一度自社Webサイトを訪れたユーザーにアプローチすることです。
X広告によって、自社のWebサイトへの流入ユーザーが増えることが予想されます。
そのため、合わせてリターゲティングの施策設計をしておきましょう。
X広告のターゲティングで間違えがちなポイント
X広告のターゲティングで間違えがちなポイントを紹介します。
過度に絞り込みすぎる
ターゲティングを過度に絞り込むと、リーチするユーザーの数が減り、広告のパフォーマンスが低下するリスクがあります。
X広告は特に、細かく設定できる媒体です。興味関心やフォロワーなど、複数の条件を同時に設定しすぎると、広告が表示される対象が制限されます。この場合、十分なインプレッションを獲得できません。バランスを意識しましょう。
広告メッセージとターゲット層の不一致が起きる
ターゲティングするユーザー層と広告メッセージの内容は必ず一致するように設計をしましょう。
ターゲットのニーズや関心に合わないメッセージを送ることで、エンゲージメントが低下します。
事前にターゲットユーザーの特徴やニーズをよく理解しておくことが重要です。
効果計測と見直しをしない
X広告のキャンペーンを実行した後は、X上のアナリティクスを確認しつつ、効果を定期的に計測する必要があります。
確認をしないと、改善点を見つけられず、無駄な広告費が発生するリスクがあります。
「事前に設定したKPIを達成できているか」を1つの指標としつつ、ターゲティングやクリエイティブを調整しましょう。
X広告のターゲティング機能を活かすためのコツ
続いて、X広告のターゲティング機能を生かすコツを紹介します。
複数のターゲティングを組み合わせる
X広告では、複数のターゲティングオプション(年齢、興味関心、地域など)を組み合わせることが可能です。
これにより、リーチしたいユーザー層により的確にアプローチできます。
この工夫により、ターゲット層を広げつつ、関連性の高いオーディエンスにリーチでき、バランスよく配信できます。
カスタムオーディエンスと動的広告の併用
カスタムオーディエンスを活用し、既存顧客や特定の行動を取ったユーザーにリーチする広告配信が効果的です。
これに加え、動的広告を併用することで、ユーザーの行動や興味に合わせて広告内容を自動的にパーソナライズでき、より高いエンゲージメントとコンバージョンを期待できます。
新規顧客の獲得と、既存顧客の購買促進の両方を実現するうえで、カスタムオーディエンスは有用です。
X広告のターゲティングの成功事例
最後にX広告のターゲティングに成功した事例を紹介します。
大阪ガスマーケティング
大阪ガスマーケティングは、「大阪ガスの電気 スタイルプランP」のTwitter動画広告で、大きな成果を挙げました。
この電気プランは、「契約期間中、Amazonプライム会員期間を1年間延長できる」という内容でした。そこで大阪ガスマーケティングはAmazon関連のキーワードや興味・関心項目を設定、また映画やドラマのタイトルでターゲティングをしました。
これが成功につながったといいます。まさにX広告ならではのターゲティングの細かさが効いた好事例です。
はなまるうどん
はなまるうどんは2018年からX広告(当時・Twitter広告)を利用しはじめました。はなまるうどんの利用客と同じくらいの年代や、他の飲食店をフォローしているユーザーをターゲティングしたところ、広告動画の再生回数が大幅に向上したといいます。
競合サービスでの絞り込みなど、ターゲットを設定しやすいこともX広告の運用しやすさにつながっています。
アース製薬
アース製薬は普段からXのアカウント運用に力を入れている企業です。セグメントの細かさが魅力で、X広告を利用し始めました。
中でも成功事例として語っているのは「らくハピお風呂できのこ栽培」というエイプリルフールのジョークネタです。1日で97万以上のインプレッション数を記録しました。
この広告配信にあたって、企業のエイプリルフールネタがお好きそうな、ゲームやアニメファンのユーザーをターゲティングしたそうです。こうした「ユーザーに対する理解度の高さ」もターゲティングにおいて重要です。
参考:Twitter for Business「アース製薬」
ストアカ
スキルを教えたい人と知識を学びたい人をマッチングさせるCtoCサービスのストアカは2019年1月「#初ボケキャンペーン」からX広告を運用し始めました。ユーザーに対して「今年の初ボケツイート」を募集しました。
目的はブランド認知度の拡大です。そのため細かいターゲティングはあえて設定しませんでした。
その結果、目標のインプレッション数を達成し、LPへの流入数も十分に確保できました。
「認知向上」などを目的にする場合は、ストアカのように「広く配信されるようにする」という工夫が重要です。
まとめ
今回はX広告のターゲティングについて、詳しく紹介しました。X広告は他のSNS広告と比べても、非常に細かい粒度でターゲティングを設定できる点が魅力です。
X運用の効果をさらに上げるために、キャンペーンと広告運用を組み合わせることもおすすめです。施策に合わせてターゲティングを変えながら、施策の効果を高めましょう。