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X (Twitter)では、リアルタイムで話題になっているトピックが、トレンドとして掲載されます。
トレンドはその時々の瞬間的な流行を表しているのですが、今回のブログでは、その中でも2019年の代表的なハッシュタグを取り上げ、去年1年を振り返っていきましょう。

少し不思議な#令和18年

現在の上皇の生前退位に向け、4月1日に菅義偉官房長官によって発表されたのが、新元号である令和です。X (Twitter) Japanによると、新元号発表直後の2時間足らずの間で、450万件もの関連ツイートがなされたということです。

ほかにも、#令和、#新元号、#平成を語ろう、#平成最後 など、新元号によって幕開けを迎えた新時代に向けたハッシュタグや去り行く平成を振り返るハッシュタグが次々と生まれました。中でも珍奇なのは、X (Twitter) Japanが発表した関連タグ中「もっとも使われたハッシュタグ」のうち4位に入った、#令和18年というタグでしょう。明治をM、大正をT、昭和をS、平成をHと略す表記を時折見かけますが、その例に倣うと、令和のアルファベットでの略記はRになります。

この原則を当てはめると、令和18年は、「R18」年となり、18歳未満は利用できないことを示す、R18という文字が含まれます。このことに気付いたユーザーがそれをネタにした結果生まれたのが、この#令和18年というタグなのだそうです。万葉の古歌に典拠を求めた専門家にとっても、恐らく現代人の反応は、予想の斜め上を行くものだったのではないでしょうか。

世界の祈りを表した#PrayForKyoani

日本国内のみならず、世界的なトレンドとなったのが、7月に発生した京都アニメーション放火事件を受けて流されたこのハッシュタグです。有名作品のクリエイターを含め、36人もの死者を出した放火事件は、戦後日本で最も悲惨な事件の一つに数えられるでしょう。国内外で京アニに祈りがささげられると同時に、募金が呼びかけられ、#HelpKyoaniHealという、復活を支援することに主眼を置いたハッシュタグも関連して誕生しています。

余談ですが、10月より、京アニを代表する作品の一つである『涼宮ハルヒの憂鬱』の2006年版の映像がBS-11で再放送された結果、国内では一時期、#涼宮ハルヒの憂鬱 がトレンド入りしました。

再放送が事件の影響を受けた、追悼企画や応援企画であったのかは定かではありませんが、それだけ国内でも、京都アニメーションの各作品には根強いファンがいるということが窺えます。京都アニメーションは、今回の事件で大打撃を受けました。

しかし、生き残った社員の大多数は現在復帰しており、焼損を免れたサーバー上に存在するデータを元に、復旧作業も進められているなど、確実に復活に向かって進んでいます。
アニメ史に名を残す名門企業の、一刻も早い完全復活が望まれます。

災害復帰を表した#負けるな千葉県

9月から10月にかけて台風15号、19号と、立て続けに関東を直撃した台風の中では最大級の直撃を受けた千葉県は、大雨や強風により、停電、断水を含む大きな被害を受けました。

台風の上陸中に震度4の地震が発生したこともあり、千葉県に集中的に災害が集中したことを受けて、千葉県民を応援するべく生まれたのがこのハッシュタグです。特に台風19号は日本全体で考えても、上陸した者の中で史上最強クラスに当たるため、世界的にも、#PrayForJapan、#SaveJapanなど、日本全体の被災状況を悼み、支援するタグがトレンドとして数多く使用されております。

世界的な大事件から生まれた#HongKongProtests

全世界規模でのトレンドになったのが、香港のデモ活動を扱った関連ハッシュタグです。

中国本土への犯罪者の引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正案について、中国化と民主主義の衰退を危惧した市民が開始したデモは、当初は従来の香港デモのように穏便な形で行われていましたが、林鄭月娥行政長官が発表した、改正の無期限延期では沈静化しませんでした。改正案の完全撤回を求めるデモ隊の一部は、9月以降、空港や政府機関などの公共施設を包囲するなど尖鋭化の様相を呈し始めました。

そのことを受け、10月に入ると、警察や林鄭月娥行政長官も、実弾の発砲、デモにおける覆面着用を禁止する覆面禁止法の制定、大学への突入など強硬姿勢を示しています。警官の実弾を受けた高校生が重体になったことなどにより、市民全体の反発も強まり、デモは激化しつつあります。

その中で、自由な香港を守ろうと呼びかけるハッシュタグとして、#freehk、#noextraditiontochinaなどのタグが生まれました。香港市内のみならず、SNS上においても、今回の一連のデモを通じた民主化運動は、一つの大きなうねりを生んでいるといえます。

新時代の幕開けはシリアス

日本では令和という新たな時代が始まった2019年を振り返ると、事件、災害、そして政治的デモなど、シリアスなトピックがX (Twitter)にも大いに影響し、多くの話題をさらっていたことがわかります。

今年はいよいよ東京オリンピックです。果たして、よりエンターテインメント性のあるタグも生まれるでしょうか?

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