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近年Instagramの利用者が急激に増え、通常の画像や動画投稿に加えて「ストーリーズ」や「ライブ配信」と言った特定の時間で消えていくユニークな機能が登場したりと、多くのユーザーたちを虜にしています。そんなところに目を付けた多くの企業が、Instagramをうまく活用したキャンペーンをたびたび行い話題を集めています。それらはユーザー参加型が特徴で、企業の収益につながる以前に、ユーザーたちにもたくさんのメリットや共感を与える仕組みになっています。今回は、Instagramの日本国内や海外のキャンペーンの事例をご紹介します。
目次
投稿数が上がると当選確率もUP!「ポカリスエット」の秀逸キャンペーン
大塚製薬の「ポカリスエット」がこの夏6月から8月いっぱいまで行っている「お出かけ」がテーマのSNS写真投稿キャンペーンは、従来のそれとは少々違った秀逸な方法が話題となっています。
内容は、夏のお出かけで撮影した写真を、Instagramなどポカリスエット公式アカウントをフォロー後、「#ポカリのまなきゃ」か「#ポカリたべなきゃ」のハッシュタグを付けて投稿するもの。様々なキャンプグッズが当たるのですが、当選人数はみんなの投稿が増えると当選確率も増えて行くというシステムです。
スタート時は合計当選者数が10名でしたが、その後投稿数が1000を突破したため当選者数が50名に変わりました。さらに8月23日現在では、2100投稿を超えたため当選者数が200名にまで上がっています。Instagramの「#ポカリのまなきゃ」の投稿だけでも現在投稿数が5,600件を超えています。
当キャンペーンは、最大で当選者数が300名にまでなりますので、このキャンペーンを目にした人が、友達や家族など周囲にも勧めていくことで参加者数が飛躍的に上がってきているようです。また公式InstagramやX(Twitter)をフォローすることが前提ですので、「ポカリスエット」の集客数にも期待ができます。
登山コーデを投稿すると人気マンガに登場?!いろいろな分野のファン獲得「Columbia」
スポーツウェアメーカー「Columbia(コロンビア)」がこの夏、山マンガ「山と食欲と私」とコラボしたSNSキャンペーン「登山コーデフォトコンテスト2017夏」を行いました。「#山と食欲と私 #コロンビア登山コーデ」の両ハッシュタグを付け、登山コーデの写真をInstagram(X(Twitter)も可)に投稿するだけで、「山と食欲と私」のチョイ役登場権やコロンビアの登山アイテム1~3万円分などがもらえるものでした。
近年軽い登山やトレッキングが人気となり、Instagramでは「#登山女子」などのハッシュタグで多くの投稿が目立っています。おしゃれな登山ファッションも魅力のひとつとなっており、Columbiaはそこも目を付けたようです。
元々の登山好きやColumbiaファン、またマンガファンにも魅力あるキャンペーンで、これを機に山に行ってみようか、Columbia商品を身に着ければ当たるかもなど、集客にも一役買いました。そして多くの楽しそうな登山の写真が集まりました。
登山がテーマだと対象者が狭められがちですが、現在爆発的なブームであるInstagramを活用することで、より多くの人がそのハッシュタグやキャンペーンを目にすることが可能です。またColumbia商品を使用しなくても良いという寛容さが、どんな人にも参加しやすくなっていました。
デジタルチャリティーで世の中を変える「FASHION REVOLUTION」
InstagramなどSNSを活用してチャリティープロジェクトを拡散していく活動が、イギリスの非営利団体「FASHION REVOLUTION」によって行われています。同団体は、数年前に子どもの労働者雇用や労働基準のないバングラデシュのブランド服製造工場が倒壊し、千人以上もの死亡者が出て問題視された事件がきっかけで、SNSを通して労働環境を明確にする運動をしています。
この団体は、万人に平等な利益や環境を与えようなどといったスローガンを掲げており、その事件を機に、「#whomademyclothes(誰が私の服を作ったの?)」というハッシュタグを付けて服のタグ画像などと共に、ブランド側に直接問い合わせるものです。
2017年現在までにInstagramではそのハッシュタグだけでも165,000件を超えています。投稿内には同団体名のハッシュタグもあり、ハッシュタグ自体や団体名、プロジェクト名を世界中に拡散させるのにも効果的です。
さらにそれに応えるかのように、製造工場などでは、「#imadeyourclothes(私があなたの服を作っています)」や帽子メーカーなら「#imadeyourhat」などちょっともじった投稿も見られます。
違法な労働環境を排除すべく、Instagramなど驚異的な拡散力を持つSNSで世の中を変えて行く先駆けにもなっています。どんなものよりも効率よく広まるこうしたチャリティー活動は、今後世界中で増えていくことでしょう。
残り2つのキャンペーンは次回のブログでご紹介します!