万人ウケは誰にもウケない

もしあなたが、比較的汎用性のある製品やサービスの宣伝を担当することとなったとします。
この場合、潜在的なターゲット層は、老若男女問わず、幅広い層になることでしょう。 しかしながら、ことに宣伝対象が新製品である場合、まずどの層をターゲットにして売り込むか考える必要があります。
一般的に、新製品はイノベイターやアーリーアダプターと呼ばれる、興味が旺盛な層によってまず受容され、その後、広くマジョリティ層に普及する傾向があります。
最初から広く一般に訴えようとしても、ターゲットがはっきりしないメッセージは、誰の心にも浅く薄い印象しか与えず、熱心なファンを獲得しにくいものです。 宣伝活動に際しては、まずはターゲットを絞って、そのターゲット層の中から、ポジティブな内容の口コミで自ら広めてくれる、コアなファンを獲得することを目指すとよいでしょう。

ターゲットの心を掴むメッセージを

ターゲットを絞ったとして、大切になるのは、そのターゲットに合ったメッセージを発信することです。 たとえば、可愛いものに興味を持つ女子高校生に、まだあまり縁がないであろうアンチエイジングをテーマとして美容製品を売り込んでも、あまり良い反応は得られないでしょう。
ターゲット層が何を望む傾向があるのかをあらかじめマーケット調査やSNSの解析などによって調べておき、宣伝を行う際は、ターゲット層に合ったメッセージを発信することが重要となります。

ターゲットの心を掴むメッセージの効果

顧客の望むものをおもてなしの精神で大切にしてきた日本では、ターゲットの望むメッセージを発信することの重要性それ自体は、漠然とした形では、ほぼ当然のこととして理解されている人も多いことでしょう。
しかしながら、その具体的な効果はどれほど理解されているでしょうか。
有名な検証方法としては、同じサービスを二通り以上の方法で宣伝して、その効果を比較するABテストが挙げられます。 このテストは、ウェブサイト、アプリ上で広告を2種類以上用意し、ターゲット層により受け入れられやすい方を採用することを繰り返すことで、最もターゲット層に訴えかけることのできるサービスづくりを図るものです。
このように、ターゲット層を想定して、そのターゲット層にとって最も強く訴えかけるメッセージを発信することは、宣伝戦略においても、その成果に大きな違いを生み出します。

すでに普及した製品でも具体的なターゲットに合ったメッセージを

ここまで、主に新製品を想定して、ターゲット層に応じてメッセージを変えることの重要性を述べてまいりました。 しかし、以上の内容は、すでに普及している製品にも当てはまります。 広く普及した製品でも、使い続けてもらうためには、ファンの心を掴み続けることが大切です。 先に挙げた美容製品ならば、可愛さを求める女子高生には自らを可愛くするのに役立つことを、そろそろ加齢が気になりだしている中高年の女性には配合成分のアンチエイジング効果を前面に出したほうが、逆の宣伝を行うよりも、引き続きその製品を使い続けたいと思わせることができるでしょう。

ターゲットによってさまざまな方法でアピールを

新製品の場合でも、すでに普及している製品の場合でも、ターゲット層を想定し、彼らに合ったメッセージを発信することで、より効果的な宣伝が可能になることを説明しました。
しかし、何が本当にターゲット層に訴えかけるかわからない場合もあるでしょう。 その場合は、ABテストなど、さまざまな方法でターゲット層の望むものを着実に割り出して、これをはっきりさせるのも一手です。 また、最近では、データを解析できる適切な人工知能を導入することで、望ましいメッセージをある程度まで予想することができるようになる可能性もあります。 すでにAmazonなどで導入されているレコメンドサービスは、具体的なメッセージを出すことこそしませんが、ユーザーが何を望んでいるか、ユーザーよりも先に回って予測するサービスのよい例といえるでしょう。 どのような方法を用いるにせよ、ターゲット層の望みを掴み、その望みに訴えかけるメッセージを打ち出すことで、宣伝の効果は劇的に高まります。 あなたが宣伝を行いたい相手を見定め、彼らに合った内容のメッセージを発信するようにしましょう。



MENU

SERVICE